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平屋と二階建てどっちにすべき?【判断基準4選】

平屋vs二階建て記事のアイキャッチ

家づくりを検討中だけど、今話題の平屋にするか?二階建にするか?
重要な選択だけに決めきれないよ~💦
明確な判断基準があれば助かる。。

これまで家づくりをお手伝いしてきたお客様の判断基準を4つのポイントからまとめるね!
これを読めば、平屋と二階建て、どちらを建てたら将来後悔しないか判断できるよ☆

目次

判断基準①お金の面

建築費用の違い

平屋と二階建ての建築費用がどれくらい違うのか?

例えば「30坪の2階建て」と「30坪の平屋」の建築費用を比較する場合、平屋の方が二階建てよりも坪単価が約10%~20%高い傾向にあります。(以下は30坪の場合の例になります)

坪単価とは?

建物の1坪あたりの単価のこと。

例)30坪で1,500万円の建物の場合、

1,500万円÷30坪=坪単価50万円になります。

平屋
二階建て
  • 坪単価60万円×30坪=1,800万円
  • 坪単価50万円×30坪=1,500万円

平屋の方が坪単価が高い理由は、以下の図のように、1階部分の敷地面積は平屋の方が広いため、基礎のコンクリートや、屋根材の材料費が多くかかるためです。

二階建てと平屋住宅の1階部分の床面積の比較図

建築費用を優先するなら比較的安く建てられるのは「二階建て」だね☆

固定資産税の違い

固定資産税都市計画税納税通知書

家などの資産を持つと必ず掛かってくるのが「固定資産税」ですね!

この固定資産税は、「土地」と「家屋」にそれぞれ掛かってきます。

シンプルに、固定資産税の評価額は、

より広い土地より建築資材の多い建物の方が資産価値が高いと判断されます。

例えば、「30坪の二階建て」「30坪の平屋」を単純比較した場合、

より広い土地が必要で、基礎や屋根材の多い平屋の方が相対的に固定資産税が高くなる傾向があります。

メンテナンス費用の違い

戸建て住宅もマンション同様に、定期点検や修理・修繕作業などのメンテナンスが必要になります。

その際、平屋と二階建てを比べた場合、1階分の高さしかない平屋だと、作業用の高い足場を組む必要がなくなり、高所作業等にかかる足場設置・人件費も安価で済むため、将来のメンテナンス費用は平屋の方が安く抑えられる傾向にあります。

判断基準②間取りの面

家事効率の違い

2階建ての家は、各部屋の掃除・洗濯物干し・収納片付けなど、家事全般を行う際に、階段の昇り降りが発生します。

一方平屋の場合、階段が無いため、上下の縦移動はなく、全ての動線が横移動だけで賄えるため、体に負担の掛かる階段移動を削減して、効率の良い家事動線を作りやすいです。

バリアフリーの違い

将来、足腰が弱るなどして、もし車椅子生活になった場合は、二階に昇ることは困難になるでしょう。

平屋住宅には基本的に階段が無いので、部屋の中だけでなく、駐車場・玄関・各部屋間に段差のないフラットな状態に設計しておけば、バリアフリーな暮らしが実現できますね。

生涯に渡って居住できるか

これから住宅を検討されている方は、その家に何歳くらいまで住む想定をされているでしょうか?

若くて足腰が丈夫なうちは階段の昇り降りは平気かもしれませんが、年齢を重ねるたびに膝・腰が辛くて二階には上がらなくなり、物置部屋になってしまう時例は多いです。(私の親戚もそのようになってしまいました。。)

その点平屋であれば、階段を使う必要がないため、老後も安心して全ての部屋を活用できます。

判断基準③安全面

家庭内事故の確率

階段から転落する幼児

平屋と二階建ての大きな違いは、やはり階段の存在。

上の階にも居住スペースを作ることで、生活空間を広げることができるのが二階建てのメリットですが、歩き始め(1~2歳程度)の乳幼児を育児中のご夫婦は要注意!

家庭内で最も多いとされるのが階段での転落・転倒事故といわれています。

また、年齢を重ねたシニア層の階段の踏み外しによるケガも、骨折などの重大事故につながる可能性があります。

家族の為に建てた家で事故なんて悲しすぎる

耐震・耐風性の違い

平屋に比べて風や地震の影響を受ける二階建て住宅

台風や地震などの天災はいくつ来るかわからないですが、平屋と二階建てでもそれらの耐久力に差があります。

例えば、平らなテーブルの上に積み木1個と、2段に重ねた積み木を並べ、机を揺らした場合、どちらが倒れやすいでしょうか? やはり高さのある2段積みの方が安定感がなく倒れやすいのではないでしょうか。

平屋と二階建ても同様に、高さのある二階建ての方が、台風や地震の影響を受けやすい構造ということになりますね。

防犯・プライバシーレベルの違い

平屋は、1階部分しかないため、全ての窓が通行人と同じ目線になってしまいます。

また、二階建てにあるような上階のバルコニーが設置できないため、基本的に1階部分に洗濯物を干したりします。

これにより、外からの目線が入らないように柵や塀を設置するなどの工夫が必要です。

また、平屋の場合、空き巣や侵入などの防犯対策も必須になります。

防犯やプライバシー面では、平屋に比べ二階建ての方が安心感がありますね

判断基準④土地の面

必要な土地の広さ

平屋と二階建ての家は、どちらの方が多く土地が必要なのでしょうか?

例として、30坪の平屋と、30坪二階建てを、建ぺい率60%の土地でどれくらいの土地面積が必要か比較してみます。

建ぺい率は、「一階部分の床面積」で計算されるため、

2階建て:15坪÷建ぺい率60%=25坪必要

平屋:30坪÷建ぺい率60%=50坪必要

必要な土地の大きさは、平屋は二階建ての2倍必要になり、土地購入代金も比例して高くなります

必要な土地面積説明図

居住スペースの違い

平屋と二階建てでは、居住スペース(生活空間)はどちらが広いのでしょうか?

「延床面積30坪の平屋」と「延床面積30坪の二階建て」で比較してみると、

  • 平屋には階段のスペース(1坪分)が不要
  • 平屋には2階が無いため、トイレ(1坪分)を設置する必要がない。
  • 平屋には2階が無いため、2階の廊下が不要(1坪分)

「30坪の平屋」の居住スペースは30坪なのに対し、

「30坪の二階建て」の居住スペースは27坪と少なくなることがわかります。

平屋と二階建ての判断基準まとめ

ここまで、「お金の面」「間取りの面」「安全面」「土地の面」と4つの判断軸、合計11項目を書いてきましたので、以下一覧におまとめしました。

スクロールできます
平屋二階建て
建築費用屋根と基礎分高い
メンテナンス費用足場費用が浮く
固定資産税相対的に高い
家事効率化縦移動なし
バリアフリー
生涯居住性老後が心配
家庭内事故の安全性階段なし階段あり
耐震・耐風性
防犯・プライバシー性
必要な土地の広さ広めの土地が必要狭めでもOK
居住スペース

4つの面から総合的に判断すれば良いね☆

💡判断基準に優先順位をつけましょう

家づくりにおいて、重要なのは「優先順位を付ける事」です。

何を優先するかは、家族毎に異なるため「お金」「間取り」「安全面」「土地」の4つで、絶対に譲れない基準はどれか?を話し合って決めることが大事ですね。

例えば、「終の棲家として、メンテナンスしながら生涯住み続けられる事が最優先」というご家族の場合は、バリアフリー設計の平屋を選ぶといった具合です。

今人気の平屋住宅について、メリット&デメリットをまとめた記事もありますので、良かったらそちらも見てみてくださいね☆

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