人気の平屋建てにしよう!と思うけど、建てた後に悔しないか不安。無難に2階建てにしておいた方が良いのかな。。?
一生に一度のお買い物だから悩んで当然!
結論から行くと平屋を選んで正解★
ただし、人によって向き不向きがあるから
・平屋のメリットを活かす方法
・平屋のデメリットを抑える方法
を解説しながら、どんな人が平屋に向いているかまとめるね♪
平屋は本当に人気なの?どんな人が選んでるの?
注文住宅業界の現場で、実際に商談に来られるお客様のなんと約6割以上が、当初「平屋建て」を希望されています。(ちょうど良い土地が見つからなかったり、予算の都合で最終的に2階建てに変更される方もいます。)
実際に平屋を建てたお客様にその理由を聞くと…
- 見た目がオシャレ!
- 階段の上り下りが無いから老後も安心
- 家族の絆が深まる
- 地震や台風に強い
といった回答が多いですね。デザインセンスの良い方や、将来のライフスタイルの変化まで考えられる、先見性の高い方が平屋を選ぶ傾向にあると感じています。
平屋のメリット6つ
平屋のメリットはなんでしょうか?2階建てとの比較も参考に、具体的に見ていきましょう。
① とにかくデザインがオシャレ!
Instagram・Youtube等でもよく配信されている平屋の写真や動画。どこか和のテイストを感じさせながら、現代風にアレンジされたモダンな外観、階段のないワンフロアに開放感たっぷりの高い天井など、オシャレ好きな人にはたまらない魅力ですよね!家に来たゲストや友人達にも羨ましがられること間違いナシ!
ご近所さんや通行人からも「あの家オシャレやな~」って思われちゃう
② 階段がないから子育て~老後も安心
2階建てと平屋の違いといえば、一番わかりやすいのが「階段の有無」ですね。
若いの頃は、足腰もしっかりしていて階段の昇り降りは平気ですが、年齢を重ねてシニア世代になると階段の昇降が辛くなり、万が足を踏み外すと大ケガに繫がるため、「2階をほとんど使わず、物置部屋になってしまう」という話はよく聞きますね。
老後に2階建てに住んでいて、洗濯物を2階のベランダに干す作業を想像してみてください。
重い洗濯物を抱えて約13段~15段の階段を昇り、洗濯物を干す。それを毎回行うとすると…かなりキツイのではないでしょうか?
また、子育て世代にとっても、ハイハイから歩き始める1~2歳前後の乳幼児期に最も多く発生するといわれる「階段での転倒・転落事故」にも注意が必要です。
平屋は基本的に階段がなく、加齢に伴う体力変化にも対応できるため、長く安全に暮らせるメリットがあります。
平屋は階段が無いから将来も安心だね♪
建築時にバリアフリー設計(玄関・庭・部屋の中に段差がないフラットな状態)にしておくと、車椅子などもスムーズに移動できますよ。
③ 効率的な生活・家事動線が作れる
2階建ての場合、洗濯物干し・掃除・衣類の収納やお片付けなど、事あるごとに縦移動(階段の昇り降り)が発生しますね。
その労力を人生でトータルするとかなりのロスが発生します。平屋であれば、基本的に階段がないため、横移動だけで効率よく生活できますね。
縦移動の無い平屋にお掃除ロボットを導入すると、家全体のお掃除を勝手にやってくれるので、共働きの家でも部屋はいつもピカピカ♪ 設計時に以下3点を調整してみましょう。
①フロアはフラットでなるべく段差のない設計にしておく(段差は約2cm位までにしておくとお掃除ロボットが自分で乗り越えられます)
②通路は約40cm位の幅をもたせておくことで、お掃除ロボットが引っ掛かることなく 各部屋を巡回できます。
③ベッドやタンスなどの家具は、下部に約10㎝のスキマがあるもので揃えると、家具の下までお掃除してくれます。
平屋でお掃除ロボットを活用すれば、共働きでも部屋はいつもピカピカ♪
④ 家族の絆が深まる
2階建ての場合、子供部屋が2階にある間取りが多いのですが、必要な時以外降りてこない事もあり、家族同士の存在感が希薄な状態になりがち。
平屋であれば、常に同じフロアで生活するため、生活音から常に存在感を感じることができます。
また、各部屋から移動する際にも同じフロアを移動することになりますので、家族と顔を合わせる機会が生まれやすいですね。
各部屋から移動する際に、必ずLDKを通るような間取り設計にしましょう。
そうすることで、自然と家族同士が顔を合わせる機会が増えます。表情などから体調や気分などを察することができ、適切なコミュニケーションが取りやすくなります。
なるほど!これなら明るい家庭になりそう☆
⑤ 地震や台風に強い
2階建ては「平屋の上にもう一段平屋が乗っている」と想像すると、平屋は上からの圧力が掛からない分、構造的に安定します。
つまり、地震による揺れや台風の風の影響も少なくなるため、相対的に地震や台風に強い家といえます。
また、2階からの荷重を支えるための柱や壁などが少なく済むため、リビングを大空間にしたり、大きな窓を作りやすくなるというメリットもあります。
⑥ 将来の修繕費やリフォーム費用が抑えられる
戸建住宅は、マンションのように決まった修繕が無いため、定期的な点検や修繕に関しては自ら行う必要があります。
平屋は、2階建てに比べ家の高さが低いので、大掛かりな足場や高所作業に掛かる工事費・人件費等も安く済みます。
参考:足場を組むだけで約20万円程かかります。
平屋のデメリット5つ
2階建てと比べて平屋のデメリットはなんでしょうか?
また、デメリットを最小限に抑える方法も見ていきましょう!
① 広い土地が必要になる
例えば、「2階建て」と「平屋」で同じ延床面積30坪の家を建てる場合、いったい何坪の土地が必要になるのでしょうか?
参考までに、建ぺい率が60%の土地の場合、「2階建て」と「平屋」それぞれ必要な土地の広さは下図のようになります。
💡建ぺい率(けんぺいりつ)とは?
土地の面積に対して、「建てていいよ!」とされる建物の1階部分の面積比率です。
例えば、100坪の土地に対して、建ぺい率が60%の場合、1階の床面が60坪までの家を建ててOK!
※「建築基準法」で土地ごとに決められているので土地探しの際は要チェックです!
💡延床面積(のべゆかめんせき)とは?
建物の全ての床面積を足した面積のこと。下の参考図の2階建ては「1階の床面積15坪」+「2階の床面積15坪」なので、合計した「延床面積は30坪の家」になりますね。
「2階建て」も「平屋」も実質同じ広さの家なのに、「平屋」は1階部分に全ての床面積があるため、2階建てより広い土地が必要になることが分かります。
つまり、土地購入費や固定資産税も相対的に高くなります。
※上記は、あくまで「建物だけ」を前提とした最低限の土地サイズです。
駐車場が必要な場合は、1台分約4.5坪分が確保できるスペースが必要です。(駐車場スペースは「建ぺい率」には算入されないのでご安心ください)
●価格の安い土地を探す。
あくまで、同じ価格帯の土地を前提に 単純比較しているため、予算内に収まる範囲で土地を探しましょう。
② 建物価格が高くなる
単純に、「30坪の2階建て」と「30坪の平屋」を坪単価で比較した場合、平屋は基礎部分・屋根部分が広く、コンクリートや屋根材料費が多く必要なため、同条件の2階建てよりも建物価格が高くなる傾向にあります。
💡坪単価って?
建物1坪あたりの単価のことです。
例)30坪で2,100万円の建物の場合
2,100万円÷30坪=坪単価 70万円 となります。
建物の坪数ってどこの事??(知りたい人だけ開いてね→)
「家建てるんだぁ~、何坪の家?」などど質問された場合、どのように答えるのが一般的なのでしょうか?
一般的な会話で聞かれる「建物の坪数」は、建物の延床面積を指すことが多いです。
例)2階建ての1階部分の床面積が15坪、2階部分の床面積が15坪の場合、1階+2階の合計で「30坪」になります。
上記の例であれば「30坪の2階建てですぅ~」と答えれば大丈夫ですね♪
・実は、総額ベースで比較すると2階建てとあまり変わらない金額になる!
例えば、「3LDK・30坪の2階建て」の中には、平屋にすると不要になる、以下のスペースが含まれます。
●平屋には階段スペースが不要(1坪分)
●平屋には2階のトイレが不要(1坪分)
●平屋には2階の廊下が不要(1坪分)
余計なスペースを省くと、合計約3坪分不要になるので、「3LDK・30坪の2階建て」と「3LDK・27坪の平屋」の生活スペースは同等になりますね。
金額でいうと…
「30坪の2階建て」:坪単価50万円×30坪=1500万円
平屋の坪単価を2階建ての20%アップの60万円としても、
「27坪の平屋」:坪単価60万円×27坪=1620万
その差120万円と、驚くほどの差は無い事がわかります。
③ プライバシーと防犯に注意が必要
平屋の場合、通行人等の目線と同じ高さになるため、プライバシーや防犯には注意が必要です。
暑い日であっても、窓を解放したままにできませんし、干した洗濯物も視界に入りやすいため対策が必要です。
●プライバシー対策
・外からの目線が入らないように塀・柵・植木を設置する。
・室内で洗濯物を乾燥できる「ランドリールーム」を設置することで、プライバシーを気にせずにいつでも洗濯ができます。
●防犯対策
・家の周りに踏むと音が鳴る「防犯砂利」を敷く。(ホームセンター等で購入可能です。)
・センサーライトや防犯カメラを設置する。
・侵入窃盗犯の侵入率が高い窓を「防犯ガラス」に強化しましょう。
※高い防犯効果が認められた「CPマーク」付きの防犯ガラスを選んでおけば、空き巣から見ると「侵入しにくい家」として狙われにくくする事ができます。
④ 日当たりや風通しが悪い
周囲の環境にもよりますが、2階建てに比べ高さの無い平屋は採光がとりにくい点があります。
また、1階部分の床面積が広いため、特に家の中心部分には日光が届きにくい傾向にあります。
風通りを良くするためには、風の入り口と、風の出口を設ける必要があります。
平屋は2階建てに比べ、1階部分に部屋が沢山あるため、部屋同士が障害物となって風通しも悪くなりやすいですね。
●コの字・ロの字(家の中心に中庭)の間取りにする
●壁の上部に「高窓」を設けることで、採光を高める
●家の対角線に風の入り口と出口を設計する
⑤ 万が一の浸水時は2階に避難できない
洪水や水災で、万が一床上浸水した場合、2階建てであれば上の階に避難することができます。
ですが、平屋の場合上の階に避難することはできませんね。
事前にハザードマップで過去の水災状況を確認しておきましょう。
そもそも、水害の不安のあるエリアは土地候補から外しておくとデメリットを回避できると思います。
平屋メリット・デメリット対策まとめ
平屋のメリット
◎とってもオシャレ
◎安全に子育てしやすい
◎段差が無く老後も暮らしやすい
◎効率的な家事・生活動線
◎家族の絆が深まる
◎地震や台風に強い
◎将来のメンテナンス費が抑えられる
平屋のデメリットと対策
💡対策:予算にあった土地を探す
💡対策:不要なスペースを考慮に入れる
💡対策:防犯グッズを活用する
💡対策:コの字間取りや高窓で対処
💡対策:ハザードマップで水害エリアを除外
平屋に向いている人・結論
家を建てる時、平屋が欲しいと思っているけど、本当に後悔しないか?多くの人が悩まれますね。
私の意見ですが、平屋を建てられる土地があり、平屋を購入できる資金計画がある方であれば、将来も安心して住める平屋はおすすめです!
自分は当時、平屋を購入できませんでしたが、今でもオシャレな平屋を見ると羨ましく思います!
結論、「平屋」は正解☆
自分が何を重視するか?何を優先するか?は人それぞれ違っていますが、
平屋最大の特徴は、「生活スタイルが変化しても楽に住める」点ではないでしょうか。
ご家族の優先事項として「子育て時の安全性」「シニア世代の住みやすさ」「ご夫婦の終の棲家」
として最後まで住み続けられる事を重要視している場合は、平屋プランで家づくりを進めてみても良いのではないでしょうか?
ただし、何事もバランスが大切です。
毎月の住宅ローン返済だけでなく、固定資産税や各種保険、修繕費など、維持管理費用も掛かってきますから、余裕を持った資金計画で家づくりを進めていきましょう!
平屋を建てる決意が固まったら、早速住宅会社選びからスタートするのが良いと思います。
1から情報収集していたら効率が悪いので、平屋づくりに特化した業者に絞って比較するのがおすすめです。
その際、需要なポイントは「間取り」「お金」「土地」の3点。
自分にとって理想の「間取りプラン」が見えていないと、いざ家を建てる際の打合せに時間が掛かってしまいますし、「資金計画」がなければ、家や土地にいくらかけられるのか?わからず、「土地」が無ければそもそも家を建てられませんよね。
「家を買おう!」と思い立って、すぐに住宅展示場に足を運んでしまう方も多いかと思いますが、そこはぐっと我慢しましょう。(展示場への往復時間、平均2時間超えの拘束時間を費やしても、結局会社ごとの特徴・違いがわからないので、かえって迷うはめに。。)
住宅展示場のご利用は計画的に!
まずは数ある住宅会社の中から「本当に展示場で話を聞くべき会社」を絞り込むためにも、世にある便利な無料サービスを賢く利用して効率良く「理想の間取り」「資金計画」「土地情報」の3点を収集しましょう!
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※申し込みの際は、全部の会社から提案をもらってしまうと、膨大な量の提案資料に、目を通すだけでも疲れてしまうので、興味のある住宅会社6~7社ぐらいに絞るのが一般的ですよ☆
カタログ一括請求の裏記事もぜひ読んでください☆